2008年11月1日土曜日

釣れ連れなるままに 〜その⑧“フィッシュカービング”


アマゴの剥製?

いえいえ、違います。

手乗りサイズのアマゴのフィッシュカービングです。
数年前仕事が暇だった頃オフシーズンに作ったものです。
公園で拾ってきたサクラの枝を彫って、アクリルで彩色をしました。

 この前平谷湖に行ったとき、受付のカウンターにニジマスの剥製がありました。
小さなニジマスでしたが、実に綺麗な仕上がりで、これなら欲しいなと思えるできでした。
最近の剥製の技術はすごいですね。口を開けその中までみごとに再現してありました。
自分も何時かは欲しいな、なんて思いもしましたが、やはり貴重な大アマゴを持ち帰り剥製にして家に飾るなんてとても自分にはできません。馬鹿げているかもしれませんが、今までやってきた釣りも、これからの釣りも違うものになってしまう気がします。
写真を撮らせてもらって、元気に川にお帰り頂く。
それが一番。それが気持ちいいんです。
 テンカラを始めたばかりの頃はなかなか魚が釣れず、なんとか釣れた魚を持ち帰っていました。兄弟子たちはそんな自分をとがめることなく、見守ってくれていました。迷っていると「持って行きナイ。」と優しく言ってくれました。(多分、もし強要されていたら今の自分の釣りは無かったでしょう。)しかし、兄弟子たちの姿を見ているうちに自然とリリースするようになっていました。以前はカメラもなく、写真に撮る喜びはありませんでしたが、良型の魚をリリースした時の快感は忘れられません。不思議なもので、魚をリリースするようになってから、釣果が上がりました。魚を敬い大切にすると魚が釣れるんです。
 と言うことで、剥製のかわりに今度は写真を基に実寸でフィッシュカービングを作ってみようかな。でも実寸だと偽物感が強くなってしまうから、やっぱりミニチュアの方が良い気がします。ミニチュアだからリアルなんですよね。
ん?いかん、いかん。オタク発言でした。