2009年9月26日土曜日

グリップ


左が今までのグリップ(サムオントップ),右が師匠のグリップ


 先日,石徹白の鬼塾でのこと,夜の勉強会の時に師匠にグリップを指摘をされました。
 今まで,真っ直ぐ振るためにサムオントップで振っていました。これは,兄弟子のF原さんに教えてもらったもので,初心者にありがちな手首の回転を防ぐために,このグリップを覚えました。ある程度,振れるようになったとき,F原さんに,「ピンポイントを攻めるなら,インデックスに変えた方がいい。」と言われました。しかし,インッデックスでなくても,自分の思うところにキャスティングできたことと,5mの竿を振ることが多かったために,力の入りやすいサムオントップで通してきました。師匠のグリップと違うのは分かっていましたが,下手クソな自分では軸がぶれてしまうような気がしていたのです。
 しかし,改めて師匠に指摘され,教えて頂くと,(サムオントップでもインデックスでもなく)なるほどこのグリップの方が安定することがよくわかりました。人差し指と親指の付け根のVの字と,肘の中心に竿の軸をあわせ,人差し指と親指で竿を押します。
 このV字に,竿の軸を持ってくるのは,フライのVグリップと同じだと思うのですが。それにインデックスの利点である支点と作用点の長さを確保することで,安定感が増しています。最近のフライ雑誌の中では,Vグリップが最も人体の構造上,無理なく真っ直ぐ竿を振ることができ,フルラインキャストのような,肩から腕を動かすキャストでも軸がぶれない,最善のグリップと紹介されていました。
 恐るべし,鬼の釣り。師匠は独自に,このグリップのシステムを身に着けていたのです。しかも,テンカラのような長竿で,あらゆる角度から自在に正確に,キャスティングするのに最も適した形で。


 当然,石徹白の2日目はこのグリップで釣りました。今までよりも,安定してピンポイントにキャスティングできたのは,言うまでもありません。



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1 件のコメント:

花立毛鈎工房 さんのコメント...

ロングキャスト派ではなく、どちらかというとピンポイント狙いで、インデックスにしています。ただ、疲れてくると人差し指の力に頼ってしまい、小指の力が抜けてアンバランスな力配分になることがあります。力任せのキャスティングで、水面を強く叩くようなことにもなりかねません。人差し指の位置をずらすことは柔らかいプレゼンテーションにもつながると思います。ただ気を緩めるとどうしても使い慣れたインデックスに、自然に戻っていってしまいます。来シーズンは意識して変えようと思います。