沖縄では太陽暦ではなく,太陰暦を使って年中行事を行う所が多くあります。月の満ち欠けによって起こる,潮の満ち引きはウミンチュ(海人)にとっては,人為的な時間で生活する現代に於いてもなお重要な生活の指針です。ウミンチュの町糸満では当然,旧暦を用います。内地の盆休みに合わせてしか夏休みを取れない私達は,なかなか沖縄のお盆に帰ることができません。しかし,今年は丁度まるっと夏休みとお盆が重なり,久しぶりにご先祖様の供養をすることができました。
| 昔からお盆に子ども達が集まれば花火ですね | 
旧暦の8月13日にウンケイ(御迎え)をして,15日ウークイ(御送り)をします。内地の自分の実家の方では御迎えにお墓まで行きますが,沖縄では家の門で御迎えします。内地では御迎えの方が盛大な感じですが,沖縄では御送りの方が盛大です。
特徴的なのが紙銭を燃やすこと。台湾や中国でもあるそうですが,あの世で暮らしに困らないようにという祈りを込めて燃やします。
| 香と共にあの世でのお小遣いとして紙銭を燃やし,水・米・粟を捧げ,お供え物もこのタライの中に入れます | 
| また来年お会いしましょう | 
| 旧暦の15日 満月が夜空を照らします | 
| 自分の実家の仏様を御送りした後,親の兄弟の家のウークイをし,最後にムトゥヤー(本家)のウークイです 今では,代も変わり縮小傾向に・・・ それでも,夕方から始まったウークイはムトゥヤーが終わった時には深夜になっていました | 
 
 
