2011年8月10日水曜日

プチ遭難釣行〜後編〜

 次の日の早朝,本流を見てみると昨日より色は薄くなっていましたが,まだ釣りになる状況ではありません。前日も夜中に家を出て1日中歩き続け,疲れもピークに達していたのでそのまま寝ることに。
昼前に目が覚め,川の様子を見ると濁りは変わりません。また,本流は諦めて夕間詰めの本谷を釣ることにしました。温泉小屋のNさんとゆっくりおしゃべりをし,ゆっくり昼食をとっても時間が余ってしまったので,S沢を見に行ってみました。始めは,短い竿とラインでブッシュに覆われた沢を釣る練習と思ったのですが・・・・・。涼をとることに切り替えました。

時間潰しに入ったことのない沢を見に行きました
岩に生した苔が美しく,ブッシュに覆われた沢は,ひんやりとしていてとても心地いいです
ただ,テンカラには向きません
竿を出さずにのんびりと過ごしました

二本の沢の合流点に,根が岩を覆い悠々と立つ老木がありました

岩がゴロゴロしていていかにも魚が居そうなんですが・・・

トビケラの一種でしょうか?体長が5cm程ありました,#2フックでもまだ足りません
例年は温泉小屋に止まると,電灯に虫が群がり翌朝には掃いて捨てるのが大変なほどです
今年は虫が少なく,掃除も楽でいいのですが・・・

 3時頃からゆっくり釣り上がりました。アマゴは反応するもなかなか口を使いません。かなりシビアです。魚は少ないようですが居ることは居ます。


 丁度いい時合いになった頃,またもや夕立が!しかし,魚の反応も良くなってきていたので諦めずに釣り上がりました。 

こうしてみるとハゼみたいです

背中の白い斑点が日光ぽっい岩魚
この時間帯は撮影が難しく,ピンぼけを防ぐためにフラッシュ撮影
まるで夜釣りのような写真に・・・

金色の岩魚
岩魚は個体差が大きく同じ谷でもいろんな魚が釣れます


この2枚は動画モードで撮影し静止画を切り取ったものです
ピンぼけもフラッシュも嫌なのでやってみたのですが・・・
これもノイズがひどく使えません
 アマゴは20cmくらいのがようやっく1つと,寂しい結果でしたが,岩魚は飽きれるほど釣れました。途中から撮影するのは諦めて,真っ暗になるまで土砂降りの雨の中,久しぶりの感触を味わいました。


 結局釣れるか釣れないかは,時合い(状況)とアプローチ(技術)次第です。どんなに数が減ろうが,川が悪化しようが,魚はたくましく生き続けています。この時期アマゴが釣れないのは,腕が悪いということですね。反省します。




 そして,ずぶ濡れになりながらも気持ち良く帰り支度をし,帰路を急ぐと・・・。
至る所がガレています。しかし,流石は愛車OUTBACK!多少のガレは難なく乗り越え,これは無理かなというようなひどいガレも平気で乗り越えて行きます。


 ところが,後少しで谷を抜けられるという所で,こんどは完全に道が塞がっていました。前日の朝と同じ所です。2日続けて同じ所が崩れるなんて・・・・。
万事休す,どうすることもできません。安全な所に車を移動して1夜を過ごすことに。残っていたビールとわずかなつまみを食べ,早々に寝ました。ここでもOUTBACKは活躍!後部座席を倒せば荷台がフルフラットになり,足を伸ばしてゆったり寝ることができます。


帰路を塞いだ土砂崩れ
翌朝,途方に暮れながら撮影したのでピンぼけです

 連日,夕立が続き地盤がかなり緩んでいたようです。あの時そばを食べてそのまま帰っていれば,こんなことにならずにすんだのに・・・・。
悔やんでも後の祭り,仕事にも行けず,連絡も取れず途方に暮れるばかりです。


 しかし,前向きな自分は道が開通するまで竿を出すことにしました。(バカですね)
人もこないし,釣れるはず!
・・・でしたが,まるで反応がなくボウズ。いい加減飽きてきたので,上流の山小屋に助けを求めに行くことに・・・。途中の登山口の駐車場でK村さんと遭遇,情報交換すると,すでに,下に連絡が行っていて午前中には開通するとのこと。帰らなければならない自分と今週はずっと山にこもろうと決めていたK村さんとでは,気の持ちようが大違い,土砂崩れのことは大して気にしておらず,呑気なものでした。自分もK村さんに同調し,釣り談義とキャスティング練習で時間を潰し,11時前にようやく開通したので,無事帰ることができました。


 良かったのか悪かったのか分かりませんが,丸二日半山で過ごし,散々釣りをすることができたのだから良かったということでしょうか。


 何しろ,この時期の釣行は日中は晴れていても,連日夕立がある時は要注意です。


1 件のコメント:

花立毛鉤工房 さんのコメント...

お久しぶりです。
写真が綺麗でビックリしました。
腕を上げたね!