2010年8月5日木曜日

師匠と最強ラインと川の悪化

 先週に引き続き,週末にホームに行ってきました。本流は順調に水位は下がっていたのですが,先週後半に降った雨の影響でまた増水してしまいました。しかし,濁りがあるものの釣りにならない状態ではありません。


 今回は,久しぶりに師匠と釣りをすることができました。
土曜の午後から,二人でホームの川の様子を見ながら,入渓するポイントを探しました。
濁りが回復してきているように見えたのですが,川を上って行くと,突然濁りが強くなりました。上流でどこか崩れたのでしょう。川はまだ回復しきっておらず,不安定な感じでした。
 がっかりして川を下り始めましたが,途中,そんな自分の気持ちを察してか,師匠が竿を出そうと言って下さいました。明らかに厳しいという状況でしたが,本流で竿を出せるということは,やはり嬉しいです。

師匠は,難しい流れの手前を釣り,自分は可能性の高い対岸を釣らせてもらいました。


 いざ、仕掛けを結びキャスティングをするも,増水した川幅は15m以上,濁流のため結んだ毛鉤は#6。細めのラインしか持っていなかった自分には,対岸のポイントに毛鉤を入れることができず困っていると,師匠が秘密兵器のラインを貸して下さいました。


 長さ9mのオレンジのライン。一投目で思い通りのキャスティング!すごい!#6の毛鉤が楽に飛び,しかも,ポイントで長くとどまっています。おつりがない!(普通,大きな毛鉤を遠くに飛ばすためには,4号程度の重く太めのラインが必要です。いくらレベルラインといえどもおつりがきます。せっかくポイントに入った毛鉤が,重いラインに引かれてすぐにポイントから外れてしまいます。)とてもしなやかで,その感触は絹のよう,最強のライン!自分にも,こんな激流の対岸の,普通は釣りになならないポイントが釣れるのです!


このラインは試作中で,近々師匠のホームページ(テンカラの鬼のブログ)で発売予定とのことですので,皆さんお楽しみに。


対岸の釣り方を指南する師匠。対岸のピンスポットに正確に毛鉤を入れます。

 しばらく師匠と二人で釣り下りましたが,結局,魚の反応もなくこの日は終了しました。
夜は途中からカバちゃんが合流し,三人で釣り談義。いろいろと考えさせられる,有意義な夜となりました。

 翌朝は兄弟子F原さんと鬼組の新メンバーを迎えて,本流で鬼塾が行われました。前日よりも,濁りもとれ水量も低く良さそうだったのですが・・・・。


見た目がとても怖いF原さん,up可能なスナップ。

 結局,良いサイズの魚を見れたのは,師匠の毛鉤を追ってきた一匹だけで,この日の夕間詰めに賭けたF原さんとの釣行も不発に終わりました。魚は居るものの上を向いておらず,毛鉤を沈めたとしてもかなり神経質で,途中で帰って行ってしまいました。
 
 豪雨の後の川の状況はかなり深刻で,川虫のハッチもなく,ポイントは埋まって魚の付き場も変わり,回復したとしても釣られやすいポイントばかりになって,魚が残るかどううか心配です。


 自分がテンカラを初めて10年,川は毎年悪くなったと言われながらも,自分のレベルが上がるとともに釣果を伸ばしてきたので,自分ではあまり“川が悪くなる”ということは実感していなかったのですが,今年はさすがにダメかもしれないと思わされました。


 なんとか,この素晴らしい環境が残ってくれることを祈るばかりです。未来から借り受けたこの環境を・・・。


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